RTD-Incotest ® – 保温材下腐食検査

RTD-Incotest ® は保温材やコーティングされた炭素鋼製の構造物の減肉測定に適した、効果的で最先端のスクリーニング検査技術です。耐火被覆や海洋生成物、錆、付着物などが対象上に存在してもRTD-Incotest ® は問題無く検査を行う事が出来ます。弊社ではこの検査サービスを提供しております。本スクリーニング技術についてご興味がございましたら、いつでも弊社までお問い合わせをお願い致します。

 

RTD-Incotest ® は保温材や貝などの海洋生成物、コンクリートを介して対象の全体減肉を検出する事が出来ます。その為、炭素鋼製の対象を検査するスクリーニング技術として最適な方法です。INCOTESTはInsulated COmponentTESTingの頭字語を省略したものです。

RTD-Incotest® はパルス渦電流の原理を利用します。センサーによって発生した磁界はセンサー付近の材質を磁化します。対象が磁化された後、磁界をオフにします。磁界の変化は磁化された範囲に渦電流を発生します。渦電流から発生する磁界はセンサーによって検出されます。基準検査の伝播期間の差を比較する事で信号は計算、デジタル化されます。特定の基準となる検査対象が無い場合には、基準検査は検査を行う対象上で行います。

 

検査対象の肉厚とリフトオフ(保温材、コーティング、貝等の海洋生成物、コンクリート等の耐火被覆の厚さ)により、1回の測定は2-30秒程で行われ、パイプやタンク等の一般的な検査対象では2-6秒で測定が行われます。検査対象へのアクセス具合によりますが、RTD-Incotest®は1日に1000回以上の測定を行う事が出来ます。

 

保温材、コーティング、貝等の海洋生成物、コンクリート等の耐火被覆を介して、RTD-Incotest®で肉厚の変化を検出できる為、作業の時間を大幅に短縮できる事になります。保温材、貝等の海洋生成物、錆、コーティングを取り除く必要はありません。足場が必要な状況においても延長棒を使用する事で最低限の足場、あるいは足場を使用せずに検査を実施する事が出来ます。

 

海中で使用する際にはクローラーを含む、様々な治具にセンサーを取り付ける事が出来ます。港湾構造物の飛沫帯専用の特別なプローブ、または海上プラットフォームライザーを検査するための半自動システムもあります。

 

設計寿命が限られている配管等のFAC(流れ加速型腐食)や腐食が進行しているパイプラインに対して、センサーを常設したモニタリングシステムとして使用する事も出来ます。その場合はセンサーを検査対象に固定して取り付けます。読み込まれるデータはプローブを設置した場所の接続ボックスから、もしくはコントロールルーム・指定場所へ直接転送するようにする事も出来ます。

下記が RTD-Incotest®の概要となります。

RTD-INCOTEST | 適用事例

RTD-Incotest | 技術データ

製品情報